ドイツ語能力検定試験(ÖSD)での喜悲こもごも

 

こんにちは、サラダ納言です。

 

いやはや

月日はあっという間に過ぎ行き、オーストリアも日本もすっかり秋ですね。

 

こちらは、朝は気温が1℃だったりするのでもはや冬に近いですが、まだまだ日照時間が長いのが救いです。

これからいよいよ陽が短くなってきたら

オーストリアの長~い冬が、また始まるんだなあ…

なんて、⑴なんかそれっぽいことを思ったりするんでしょうね。ハハッ

※問一

下線部⑴について、この場合「それ」とは何を指すと考えられるか。筆者の心情・性格・血液型・ライフスタイルを鑑みて50文字以内で述べよ

 

さて、早速タイトルの件について。

3か月ほど前になりますが、ÖSD(オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験)を受験しました。

初受験で、今になって思い返せば色々と印象的なこと(※断じてÖSD受験に関する有益情報ではない☆)が色々あったので記録しておきます。よろしければお付き合いください。

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試験会場にて、真横の窓から見えた聖人。当然神頼みした

もくじ

 

はじめに

ÖSDの受験は今回が初めてでしたが、生粋のM気質の納言は実力より大いに背伸びをして、"B1"という独検2級相当のレベルを受験してみることに。

案の定、はじめは合格できるか大変微妙な状態でしたが、受験料(150€!!!)をドブにに捨ててたまるか!!!という守銭奴を原動力に勉強したところ

なんと割といい点数で合格できて、素直に嬉しかったです。😂笑

 

合格証書を受け取った日は、過剰なる自画自賛はもちろん、夫にももっと褒めろ!!もっと褒めろ!!!と催促しまくったことは言うまでもありません。☆

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試験当日、印象的だったこと

わァ~、小学生がお手伝いしてゆ!

ここから試験当日の話になります。

まず初めに驚いたのは、試験のお手伝い人員にまさかの小学生男児が紛れていたこと。(笑) 

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試験運営メンバーのどなたかの、ご親族だったのでしょうか。

どう見ても10~11歳くらい、

いやそれより若いかもしれない金髪色白の男の子が、お利口さんに職務を全うしていました。(cute!)

 

その子は "口述試験会場への呼び出し"  と  "会場への案内” を担当していました。

私も口述試験の折には、その子に案内されて会場に向かったわけですが、

なんだろう。

試験中にキュートな男の子に名前を呼ばれて、いざなわれるままに部屋に通されるという状況は新鮮でした。😂

もちろん試験監督官や試験の説明といった重要な部分は、オトナが担当していました。

 

グッバイ愛しの休憩時間

 

ÖSDの試験は、

という4つの試験から成り立っており、受験時間は合計4時間弱かかります。

TOEIC等を受験されたことがある方はお分かりになるかと思いますが、語学試験ってなかなかに集中力を要するんですよね。

 

休憩を制するものは、

試験をも制する…  (突然何)

 

筆記試験では、3つの試験の間に10分休憩が計2回、挟まれていました。

集中力を保ち、最大限のパフォーマンスで高得点を狙っていくにはこの休憩で如何に脳を休ませるかが最も重要だと考えていたアテクシ。

 

そんな納言こと休憩ガチ勢は、1回目の休憩時間から1分1秒をも無駄にしないゼという意気込みで、全力で休憩に臨みました。

 

休憩開始と共にまずは速やかにお手洗いへ!

そして席に戻り、ササっと甘いお菓子を口に放り込んで脳に糖分補給!!

そして残り時間は空中の一点を見つめ、半ば瞑想のような放心状態で脳をシャットダウン!!!

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…そんなこんなで、1回目の休憩時間も残すところ半分。オレの爆裂放心タイムもいよいよ佳境だぜ!!!といった頃合だったでしょうか。

試験監督官の口から衝撃的な一言が飛び出したのです。

 

👱🏻‍♀️「もう誰もトイレには行きませんか?

次のリスニングテストをもう始めることもできます。その方が早く帰れますよ!」

 

…な!!!?!?!

 

そんなの……!!

そんなの許されるワケないやろうが!!!!!※そんなことはない

 

こちとら休憩ガチ勢やらせてもらってますんで。休憩を縮めるなんぞ言語道断。少しでも長く脳を休ませて、次のリスニングに全力で挑みたい所存!!!

 

(みんな嫌だよね?!休みたいよね?!?!仲間たちよ!!!反論してくれ!!たのむ!!)※超絶他力本願

 

👱🏻‍♂️👩🏻‍🦰👩🏻‍🦱👱🏻‍♂️👱🏻‍♂️「・・・。」

試験会場には私の他に5~6人の受験者が居ましたが、みんなどっちでも良さそうでした。ソリャソーダ

 

(いかん!!このままでは本当に切り上げられてしまう!!!やめてください!休みたいです!)

私は必死で、試験監督官に瞳で訴えました。ドイツ語話せ)

 

👱🏻‍♀️「いいですかね?もう始めても」

 

(だめ!!むり!!!おねがい!!!)

 

👱🏻‍♀️「じゃあ問題用紙配りま~す」

 

(アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア😇)

 

願いも虚しく…無情にも休憩は切り上げられ、結局筆記試験中の休憩は2回とも同じ流れで短縮されたのでした。

ちなみに休憩短縮したから早く帰れるかと思いきや、その後の口述試験の段取りが難航したようで、結局予定より1時間押して全ての行程が終わりました😂

 

【不可解】緊張の末に…イマジナリー息子(2)爆誕【奇行】

 

そんなこんなで無事に筆記試験を終え、いよいよ個人的山場である口述試験の時間がやってきました。

口述試験の内容は簡単に言うと、

受験生同士で2人組になり、会話しながら自己紹介したり、お題に沿ってプレゼンをしたり意見を聞き合ったりします。

試験官は横からその様子を伺いつつ、たまに会話に混ざってくる感じ。

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パートナーと待合室で待機し、遂に自分たちの口述試験の番が回ってきました。私たちは前述の小学生ボーイに呼び出され、別室の試験会場へと向かいます。

 

入室・着席し、まずパートナーと自己紹介しあうところから試験が始まりましたここは試験の導入部分に過ぎないので、無難にサラッと終わらせたいところ。

お互いの自己紹介が一通り終わると、横で聞いていた試験官が私たちそれぞれに質問をしてきます。

パートナーは職業について、対して私は子供がいるかどうかを質問されました。※結婚していると言ったためだと思われる

 

私(※子なし)は笑顔で答えました。

 

「います」

「2歳の男の子です😊」

 

 

……咄嗟に、架空の我が子を爆誕させてしまいました☆しかも2歳☆なんで?☆

 

試験官から質問された瞬間に、考えてしまったのです。

(ここで嘘ついても、今後の人生に何の影響も無いよね。そんな機会、後にも先にも無いかも?)と………😈

 

思いとどまる時間もなく即実行からの即後悔。奇行にも程がありました。

何故わたしは、一番の山場で、その後の試験において何の助けにもならない嘘をついてしまったのか…

ただでさえ会話に必死なのに、そこに嘘を固めるための配慮までしないといけない状況を自ら作り出したのか…

 

…後悔の波は、虚偽の自己紹介を行ってからすぐに押し寄せました。

しかし今、最も集中すべきは目の前の口述試験たった今の愚行は一旦忘れろ自分という名のホラ吹き野郎!ということで、なんとか意識を持ち直し、その後の試験に臨みました。

 

そのあとの口述試験はボロボロすぎて、何を話したかもはや全然記憶にありませんが、

「節約・貯金」をテーマに意見を述べるときに、「息子の将来のために貯金をしています🙂」とかなんとか母親みたいな顔して言ったのだけ覚えてます。

 

さいごに

先に述べた通り、一連の奇行の動機は

日常において、身の上について嘘をついても問題ないシチュエーションとかなかなか無いから…一度やってみたい…!と咄嗟に考えたからでした。

 

しかし結果的に、意味もなく嘘をついてしまったという罪の意識と徒労感だけが残り、全然楽しくないし疲れただけだったので、あまりオススメはしません🥺←

 

試験の後、ドイツ在住の友達(ドイツ語試験経験者)にこの話をしたところ、

「次のレベルからはもっと根掘り葉掘り聞かれると思うから、やめた方がいいよ😐」

と、至極真っ当なアドバイスを頂きました。

もう絶対の絶対にしません。🥺🥺🥺

 

それでは今日はこの辺で。ちゅす!